「地球に優しい暮らしは、家族に優しい暮らし」をコンセプトに、地元密着型でありながら、グローバルな家づくりを提唱しているシズカホーム。シズカホームの考え方に共鳴した編集者・セキノツカサが、自分の理想のマイホームを手に入れるべく、シズカホームの社長・望月千明さんと設計士・新名清隆さんに家づくりのあれこれを教えてもらいます。

 

 

Vol.3 『木のぬくもりを感じる家』

 

「木の家」を提案している住宅メーカーや工務店がたくさんあります。「木の家が好き」という人もたくさんいます。でも、そもそも「木の家」って、どんな家なのでしょうか? 基本から教えていただきました。

 

 

木造の家と鉄骨の家はどう違う?

 

セキノ今日は、実際にシズカホームで家を建てられた施主のMさんに来ていただきました。体験談を交えながらお話を伺いたいと思います。

一同:よろしくお願いします。

セキノ:私は「木の家」と聞くと、床とか壁とか、内装に木をたくさん使った家をイメージしますが、そもそも木造か鉄骨かということがありますよね?

新名:そうです。木造か鉄骨かという構造の違いがありますね。

セキノ:鉄骨の家でも、内側に木を使うことはできるんですよね?

望月:はい、できます。

セキノ:Mさんは、木造の家を選んだそうですが、それはどうしてですか?

Mさん:僕たち夫婦が木造を選んだ理由は、金額の面が一番大きかったです。家の中に広々とした大空間が欲しいという希望がまずあって、それだと普通は鉄骨で作ることになると思うんですけど、鉄骨だとどうしても値段が高くなる。木造と鉄骨と両方で考えてもらって、予算内で実現するのは木造だったので、最終的に木造に決めて施工してもらいました。

望月:なかなか難しいご依頼でした(笑)。

セキノ:Mさんは、大空間という希望が叶えられるなら、木造でも鉄骨でもどちらでも良かったんですか? 私は、家を建てるなら木造の家しか考えられないんですが。

Mさん:僕自身はあまりそこにはこだわりがなかったのですが、うちの妻は、むしろ鉄骨にこだわっていました。妻の実家は鉄骨の家で、木造の家には住んだことがなかったので、木造の強度に不安があったようです。

セキノ:私は実家が木造の家だから、木造が好きですね。いま住んでいる家は鉄骨で「地震に強いし安心ですね」みたいなことを言われるんですが、やっぱり木造がいいなと思ってしまいます。実際に木造と鉄筋の強度は違うんですか?

新名:木造でも強くする方法はいくらでもありますし、どちらが良いというのは一概には言えないのですが、耐震性ということでいえば確かに木の家には弱点があります。「ラーメン構造」というのをご存知ですか?

セキノ:何となく聞いたことはあります。金属が縦横に渡っているようなイメージです。

新名:柱と梁の接合部分がポイントなんですが、鉄骨のラーメン構造では、接合部分が一体になった「剛接合」になっているんです。木造だと、基本的には、木と木の継手を金物などで補強する「ピン接合」というやり方なのですが、それだと回転する力に対して弱い。接合部分が一体になっていれば回転する力に対して抵抗できるので強い、ということになります。木造で耐震性を高めるには、耐力壁で補って建物を変形させない方法が一般的です。

セキノ:シズカホームでは木造の家も鉄骨の家も施工されていますが、それはお客さんの希望や建物のタイプによって決めるんですか?

新名:いまうちに来るお客さんは、「木造がいい」「鉄骨がいい」と、はっきり決まっている方が多いんですよ。事前にいろいろ情報を調べてくるのかもしれません。

望月:Mさんのようなご希望があったり3階建ての家などでは、木造にするか鉄骨にするかを悩むこともありますけど、たいていは最初に決まります。会社全体としては木造の家を建てることが多いですね。うちの先代がもともと大工だったこともあって木造の家のご依頼が多いのかもしれません。

 

「木の家」のいいところ

 

セキノ:木造の家には、金額的なこと以外に、どんなメリットがありますか?

望月:木造の家は、鉄筋の家と比べて圧倒的に増改築がしやすいですね。鉄骨の場合は下手に切ったりすると強度がなくなってしまいますから、後々のリフォームなどを考えると木造がおすすめです。

セキノ:Mさん、木造の家に住んでいて何か感じていることがありますか?

Mさん:なんとなく室内が温かいような気がします。鉄骨だと柱から冷えるような感じがありますが、実際のところどうなんですか?

新名:木造の方が温かいというのは確かにあります。一般的な充填断熱方式の場合は、柱と柱の間の壁の部分には断熱材が入っていますが、柱や梁の構造部分は断熱材がなく「ヒートブリッジ」という熱を伝える橋になり、熱が逃げやすい部分になるんです。そこが木か鉄かによって熱伝導率に差が出てきますので、室温にも影響します。

セキノ:私の家は冷えやすい気がしますが、鉄骨だからというのもあるかもしれませんね。

新名:セキノさんはどうして木造の家がいいんですか?

セキノ大工さんが木を使ってトントンカンカン建てていく方が、わかりやすいように感じるんですよね。実家を建てているときにも大工さんが建てていく様子を見ていましたし、なんとなく想像がつく。それと、木造の家の方がちゃんと呼吸しているような気がするんです。

Mさん:そうですね。なんとなく温かみがありますよね。

 

 

森づくりにつながる家づくり

 

セキノ:シズカホームが手がける「木の家」には何か特徴がありますか?

望月:使用する木材は、なるべく国産のものを使うようにしています。見せる部分はもちろん、隠れてしまう構造の部分にもやはり国産がいい。このあたりには「富士山檜輝(ふじさんひのき)」という地元のブランド木材があるので、それをよく使っています。

新名:富士山檜輝は、強度や含水率をしっかり管理された良材なんですよ。寿命の長い家を作れますし、SGEC(緑の循環認証会議)というところから認証を受ける木材なので一本一本すべての木の出所がはっきりしていて安心です。家を作るからには、安心して快適に健康に暮らせる家にしたいと思っています。

セキノ:そうですね、見えない部分こそ、しっかりした木を使ってほしいですね。

望月:富士山檜輝は量に制限があるので使える会社は限られていて、うちは初期の頃から登録してもらっています。

新名:協会では森づくりの活動も積極的に行っているので、私たちも参画しています。家づくりを通して、地域の森づくりにも貢献していけるんです。

セキノ:木材を地産地消できているというのもいいですよね。最後に、デザイン的なことというか、見せる部分に木を取り入れることについては、どのように考えていますか?

新名:お客様それぞれの好みやライフスタイルがあるので、そのお客様の暮らしがより上質なものになるといいと思っています。

セキノ:なるほど。そのあたりについては、いろいろと聞きたいことがありますし深いお話になりそうなので、またの機会に教えてください。

 

 


 

PROFILE

セキノツカサ

編集者・ライター。大学卒業後、「暮しの手帖」編集部、「はあと&はあと」(ベネッセコーポレーション)編集部を経て、独立。実用系の雑誌や書籍を中心に、幅広い分野で活躍する。マイホームの新築を計画中。

 

 

静岡の1級建築士 |注文住宅・リフォーム お客様の「家づくり」をお手伝い。

株式会社シズカホーム 本 社/〒416-0931静岡県富士市蓼原116-3 Tel.0545-61-4414 Fax.0545-64-5836